臨床の現場で必要とされているチーム医療とは、一体どのようなものなのでしょうか。
複数人の医療従事者が協力して患者の治療を行うというイメージは一般的にあるものの、具体的な内容を把握している人は多くないかもしれません。
チーム医療とは、患者一人に対して、様々な医療専門職が協力しながら治療にあたることを意味しています。
病院で働く医療従事者は、医師や看護師、薬剤師だけではありません。
理学療法士や管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど、様々な職種の人達が働いています。
専門分野は職種によって異なっており、それぞれの知恵やスキルを惜しみなく出し合うことで、より高度で円滑な治療を進めていこうという目的があるのです。
このチーム医療は、患者の病気の内容や病状によって内容が異なります。
例えば、ガン患者に対して施されるチーム医療は、緩和ケアチームやリハビリテーションチームなど、複数の種類が存在します。
緩和ケアチームの場合は、ガンを患った患者の痛みや悲しみを、少しでも緩和するためにチームが構成されています。
チームのメンバーは医師やがん看護専門看護師、心理士、医療ソーシャルワーカーなど、実に様々です。
一方、リハビリテーションチームの場合は、作業療法士や理学療法士が欠かせない存在となります。
現代の医療は、医師が一人で患者の治療を行うわけではありません。
より高度な医療を提供して患者の病状を回復させるためには、それぞれの専門職が最大限に能力を発揮することが必要不可欠だと言えるでしょう。

 
 

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